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FP試験の計算問題の解き方:単利・複利・利回り・必要保障額
計算問題で大切なのは、式を暗記する前に「何を求めるのか」「金額や割合の単位」「計算の対象期間」を整理することです。ここではFP技能検定の学習に役立つ基本的な計算を、独自の例題で順番に解説します。税金・費用・制度上の細かな条件は、各例題で明示した前提と区別してください。
最初に確認したい計算の4ステップ
- 求めるものを特定:利息だけか、元本を含めた合計額か、利回りかを線引きします。
- 単位を統一:円と万円、%と小数、月額と年額を混在させないようにします。
- 問題文の条件を確認:単利か複利か、税引前か税引後か、費用を含むかを確認します。
- 答えを逆算で点検:元本や年間収入に対して不自然な桁になっていないか確かめます。
例題1:単利の利息を計算する
問題:100万円を年利2%(単利)で2年間預ける。税金や手数料を考えないとき、2年間の利息の合計と元利合計はいくらか。
- 100万円を1,000,000円、2%を0.02に直します。
- 1年間の利息は1,000,000円×0.02=20,000円です。
- 2年間の利息は20,000円×2=40,000円です。
- 元利合計は1,000,000円+40,000円=1,040,000円です。
答え:利息40,000円、元利合計1,040,000円。単利では、利息を元本に組み入れて次の利息を計算しません。
例題2:年1回の複利で計算する
問題:同じ100万円を年利2%で2年間、年1回複利で運用する。税金・手数料は考えないとき、元利合計はいくらか。
- 1年後は1,000,000円×1.02=1,020,000円です。
- 2年後は1,020,000円×1.02=1,040,400円です。
答え:元利合計1,040,400円、利息合計40,400円。上の単利と比べて400円多くなります。複利では1年目の利息にも2年目の利息が付くことがポイントです。これは年1回複利という前提の例であり、複利計算の頻度によって金額は異なります。
例題3:不動産の表面利回りを求める
問題:購入価格2,400万円の物件の家賃が毎月8万円で、満室が1年間継続するものとします。諸費用・維持費・空室損などを考慮しない表面利回りは何%か。
- 年間家賃収入=8万円×12か月=96万円。
- 表面利回り=96万円÷2,400万円×100=4%。
答え:表面利回り4%。分子も分母も万円にそろえて計算できます。実際の収益性を判断するには、空室、修繕費、管理費、税金、取得諸費用などを別途考慮する必要があります。
例題4:必要保障額の簡易計算
問題:万一の場合に家族が必要とする資金の合計を3,000万円、貯蓄や受け取れる給付などの充当可能額を合計1,800万円と仮定します。不足額はいくらか。
必要額3,000万円-充当可能額1,800万円=1,200万円です。
これは計算の考え方を示す単純化した例です。実務では、将来の生活費の期間、教育費、住宅費、遺族年金の受給見込み、既存の保障などを個別に見積もるため、必要保障額がこのような単純な数値になるとは限りません。
練習問題:自分で解いて確認する
問題A:80万円を年利3%の単利で3年間預けると、税引前利息の合計は?(答えを表示)
800,000円×0.03×3=72,000円。元利合計を問われた場合は872,000円です。
問題B:購入価格3,000万円、家賃月10万円の物件の表面利回りは?(答えを表示)
年間家賃収入120万円÷3,000万円×100=4%。費用・空室を含まない前提です。
よくある間違いと見直し方
- 2%を2として計算する:割合は2÷100=0.02に直して式に入れます。
- 月額と年額を混同する:年利回りなら家賃も年間収入に換算します。
- 利息と元利合計を取り違える:「利息のみ」なら元本を足さず、「元利合計」なら元本を含めます。
- 税引前・税引後を混同する:税率や端数処理の指定があれば、その条件に従います。
練習後はFPラボで分野別に復習
計算の仕組みを理解したら、無料問題演習で金融資産運用・不動産・リスク管理などの分野に取り組んでください。解答理由を説明できるか確認するのが復習のポイントです。初学者はFP3級の学び方、応用問題に取り組む方はFP2級の学び方も参考になります。
本ページは計算手順を説明する独自例題であり、試験実施団体の過去問や個別の資産運用・保険設計の助言ではありません。法令・税制・受検条件は試験実施団体の日本FP協会または金財の最新情報を確認してください。更新日:2026年10月22日。
